あいおいニッセイ同和損保 MS&AD INSURANCE GROUP

トップメッセージ

私たちは業界の変革をリードし、
お客さまに選ばれ続ける会社を目指します。

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

国内外で発生した自然災害等で被災された皆さまに、改めて心よりお見舞い申し上げます。
2023年12月に保険料調整行為に係る業務改善命令を受け、抜本的な経営改革に取り組んでまいりましたが、2025年3月に個人情報等の漏えいを原因として金融庁から保険業法第132条第1項にもとづく、業務改善命令を受けました。
皆さまに多大なるご心配とご迷惑をお掛けしていること、深くお詫び申し上げます。

代表取締役社長 新納 啓介

経営改革の一環として、私たちはお客さま本位の業務運営を推進し、「真にお客さま本位の会社」に生まれ変わるべく改革を進めています。全社で風土改革を進めるため、私自身を含め、経営陣が各地を訪問し、地域の取り組みや社員の意見を取り入れています。さらに、プロセスを重視した人事評価制度の導入や「CSV×DX型営業※1」の取り組みを進め、商慣習の見直しを含めた業務の改革に取り組んでいます。加えて、企業革新推進委員会を通じて社外の意見を取り入れ、自社の常識に捉われない変革を実施しています。

  • お客さまや社会への価値提供を軸にした営業取り組み。

お客さま本位の業務運営は、私たちが中期経営計画(2022-2025)で目指す「CSV×DXを通じて、お客さま・地域・社会の未来を支えつづける」という理念の基盤となっています。これまで当社が築いてきた「先進性」「多様性」「地域密着」を基盤としたCSV×DXストーリーは、国内外で多くのお客さま・地域・社会から共感を得ています。

「CSV×DX」の代表商品であるテレマティクス自動車保険は、「SAFE TOWN DRIVE ~走るほどに、安心な町づくり~」をコンセプトに販売し、契約台数は200万台を超えました。この保険は、お客さまの安全運転を支援するだけでなく、走行データを活用し、危険な運転行動が多い地点を可視化した「交通安全マップ」や路面の損傷箇所を把握する「路面状況把握システム」により、地域社会の安全に貢献しています。

これらの取り組みにより、安全運転を促進し、事故を未然に防ぐことで、より良い地域社会の構築と安心な町づくりを進めています。この安心な地域社会が、皆さまや皆さまの大切な人を守ることにつながると確信しております。

このCSV×DXストーリーは、お客さま・地域・社会からの支持を受けており、ともに社会課題解決に取り組んでくださる仲間づくりが進んでいます。2016年から始まった地方自治体や大学等との連携協定は692ヵ所に拡大しました。地域ネットワークが拡大される中で、トヨタグループや日本生命などの多くのパートナーと協力し、地域の課題解決に向けた取り組みを進めています。

トヨタグループとの取り組みとして、トヨタ・レクサスユーザー向けの商品サービスの提供を進め、海外においては2010年に14ヵ国だった販売先は、38ヵ国まで拡大しました。それにより、海外のテレマティクス自動車保険の契約台数も、60万台を超えました。
また、日本生命との業務提携はさらに進展し、顧客開拓の強化や地域課題解決に資する共同取り組みを通じて、お客さまに合った商品開発やご提案を行い、多くのお客さまに安心を届けてきました。

海外のパートナーとも、CSV×DXストーリーは広がっています。例えば、オックスフォード大学発のAIベンチャーMind Foundry社との共同研究所である「Aioi R&D Lab-Oxford」にて、英国のNatural Capital Research社とともに「自然資本・生物多様性リスク開示支援サービス※2」を開発し、2025年2月に提供を開始しました。
加えて、同研究所が開発した自動車修理費の不正請求撲滅に向けた「AI不正検知システム」がInsurance Asia Awards 2024で表彰されました。さらに、2025年の同表彰においても、橋梁の写真からAIが損傷状況を検知・判定する「橋梁点検サポートツール」が表彰を受け、社会課題解決に向けた取り組みは、海外でも高い評価をいただいております。

  • 新技術を活用した自然資本・生物多様性に係る事業リスクを診断するサービス。

お客さまを取り巻く環境は日々変化しており、保険料調整行為や情報漏えいの問題を契機とした、監督・規制の強化や政策保有株式撤廃により、保険業界の競争も一層激化しています。私たちは、この環境変化をチャンスと捉え、新たな損害保険業界をリードし、お客さまに選ばれ続ける会社を目指すという強い志を持っております。

業界が大きく変わる中、2027年4月を目途に三井住友海上との合併に関わる具体的な検討・対応準備を進めることを決断しました。合併を通じて両社の特徴・特色を最大限に活かすことで、お客さま・地域・社会そして未来に向けて、さらなる価値提供ストーリーを実現できると考えております。グローバルで世界トップ水準の保険・金融グループとして、この志を推進していきます。

私たちの挑戦の志や活動を、新会社の強みとするため、これまでの取り組みをさらに加速させていきます。
すべてのお客さまにCSV×DXストーリーを届けきるために、強い情熱をもって全力で取り組み、一人でも多くの方に、CSV×DXのキャッチコピーである「まだ誰も知らない安心を、ともに。」を体感していただけるよう努めてまいります。

今後も、お客さま・地域・社会の皆さまから選ばれ続ける企業となるべく、お客さま本位の業務運営を全役職員一丸となって取り組んでまいります。引き続き、一層のご愛顧とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

メッセージムービー「CHANGE」(1分30秒)