あいおいニッセイ同和損保 MS&AD INSURANCE GROUP

2015年入社式 社長説示

2015年4月1日
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(社長:鈴木久仁、本社:東京都渋谷区恵比寿1丁目28番1号)は、本日、以下の通り入社式を執り行いました。

社長の鈴木久仁による挨拶の要旨は別紙を参照願います。


【開催日時】 2015年4月1日(水) 午前11:00から

【会場】 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 新宿ビル(東京都渋谷区代々木)

【採用数】490名(全域型:108名、地域型:382名)

※昨年実績418名(全域型:92名、地域型:326名)




(2015年度入社式 社長説示)


本日、晴れの入社式を迎えられた皆さん、おめでとうございます。総勢490名もの多くのフレッシュな新入社員の方々を迎えることができ、大変嬉しく思います。

「あいおいニッセイ同和損保」およびグループの役職員を代表して、皆さんの入社にあたり歓迎の辞を述べたいと思います。


<保険会社の使命について>

昨今の日本経済は、各種経済政策の効果もあって、デフレからインフレへと潮目が変わりつつあります。折しも、そういう年に社会人としてのスタートを切る皆さんには、一日も早く成長して、増収増益基調に転じている日本の経済活動を支える一員となっていただきたいと思います。

しかし、今もっとも大事なことは、皆さん一人ひとりが、これからどんな社会、どんな日本をつくるのか、ということに真剣に向き合うことです。そしてそれは、この会社をどんな会社にするのか、どんな会社をつくるのか、ということでもあります。

本日「あいおいニッセイ同和損保」の一員としてスタートを切り、そのことを考える時、「安心・安全な社会をつくる」という損害保険事業の社会的使命を、しっかりと胸に刻んでもらいたいと思います。


皆さんも承知している通り、未曾有の大災害となった2011年の東日本大震災をはじめ、この数年は各所で大規模な自然災害が発生しています。これらの自然災害は、被災された家庭や企業に多くの経済的損失をもたらし、今もなお、被災された数多くの方々が、復旧・復興に向けて懸命に取り組んでいらっしゃいます。損害保険会社は、そうした被災された方々に、適正かつ迅速に保険金をお支払することで、社会・経済の発展を支えるという、重要な社会的使命を担っています。


東日本大震災が発生した年、2011年度の全域型新入社員は全員、被災地に赴き、被害状況の確認業務やボランティアを行いました。その時、対応にあたった社員全員の想いは「アドバンス」という小冊子にまとめていますが、これにより私は、当時の多くの社員が実体験の中で、損害保険会社の社会的使命を感じ取ってくれたものと確信しています。

皆さんも、内定期間中にこの「アドバンス」を読んでくれたと聞いています。ぜひ、皆さんも先輩社員が抱いた想いや仕事の社会的使命をしっかりと理解し、これからの毎日に活かしてもらいたいと思います。


<当社の重点取組み>

次に、皆さんが働く「あいおいニッセイ同和損保」が、どのような取組みをしているのか、ということをお伝えします。

現在、当社は中期経営計画「AD Next Challenge 2017」の前半として、「基盤構築」に取り組んでおり、2015年度はその仕上げの年度と位置づけています。

ポイントは3つです。


1つ目のポイントは、MS&ADグループとしての最大の共通取組みである「機能別再編」です。

当社は、三井住友海上社とともに、グループの中核損保として、「機能別再編」という新たなビジネスモデルにチャレンジしています。この目的は、激化する競争を勝ち抜くために、中核2社の事業コンセプトをより明確にし、グループ全体の持続的成長と企業価値の向上を図ることにあります。

今回の研修の中でも、グループ8社の新入社員約1,200人が、一堂に会する合同研修を予定しています。会社を超えてこれだけの人数の同期社員が集まるということは、なかなか得ることができない貴重な機会ですので、ぜひ積極的に交流を図ってください。「機能別再編」の目指すところは“各領域でのグループとしてのマーケットシェアNO.1の確立”です。この目標・志を、グループ8社の新入社員の仲間と分かち合っていただき、当グループの成長・発展に貢献していただきたいと思います。


2つ目のポイントは、当社独自の取組みとして進めている「会社構造革新」です。

これは、「組織」「業務」「役割」の3つの革新を実現する取組みですが、なかでも、全社員が新たな役割にチャレンジする「役割革新」は、組織・業務革新を支えるものであり、最も重要な位置づけにあります。当社では、全域型・地域型あるいは、年齢・性別などの属性にとらわれることなく、全ての社員に活躍するフィールドや機会を提供します。その結果、社員一人ひとりに、自身の能力を最大限に発揮してもらうことを目指しています。

現在、この「役割革新」の中でも、特に、地域型女性社員の営業社員へのチャレンジが、着実に実を結んできており、営業第一線の職場のみならず、会社全体に刺激を与えてくれています。皆さんにも自身の能力を最大限に発揮し、会社を引っ張る活躍をしていただくことを、大いに期待しています。


そして3つ目のポイントが、新たな成長領域へ絶え間なく「チャレンジ」していく、ということです。

昨年末の発表で知っている方も多いと思いますが、当社は英国Box Innovation Group社を買収しました。これは、将来を見据え、新たな成長領域へ投資するという、当社の成長戦略の一環です。テレマティクス自動車保険の分野で、最も先進的で成長している会社を買収し、当社の強みと融合させることで、自動車保険で圧倒的なNo.1の地位を確立し、さらに強固な事業基盤を獲得し、当社の特長・特色に一層の磨きをかけていきます。

まずは、2020年に自動車保険の約40%をテレマティクス自動車保険が占めると予想される英国市場で、トヨタ自動車との連携も視野に入れつつ、大きな飛躍を目指します。さらに、世界各国にノウハウを展開するなど、自動車保険のパイオニアとして、世界への夢を大きく広げていきたい、と考えています。その時にはぜひ、皆さんの中からもその大きなフィールドで活躍する方が出てくることを期待しています。



<仕事をする上での心構えについて>

ここまでは会社の重点取組みについてお話ししてきました。次に、私が、社員の皆さんに対して日頃から伝えている「仕事をする上での心構え」について、3点ほど申し上げておきます。


1つ目は、「現場主義」ということです。

「現場力」という言葉がありますが、それは、ものごとに臨んで、“自ら考え、自ら判断し、自ら行動する力”と言えると思います。また、“お客さまと直接接している現場の声や意見を重視し、尊重する”ということでもあるかと思います。

「現場主義」と言っても、必ずしも明確な定義をしている訳ではなく、社員一人ひとりが考え、行動し、自らが創り上げていくべきものと、私は考えています。皆さん一人ひとりが、常にお客さまと会社の距離を縮めるため、お客さまをよく見る、お客さまの立場にたって考える、そういったことを、毎日の仕事の中で実践していくということだと思います。

全社員が、それぞれの現場で、主体的に、スピード感を持って取り組んでいく会社にすることを目指しています。「現場力の発揮」、まずはこのことを皆さんに期待します。


2つ目が、「問題意識」を持つということです。

全ての仕事を、「問題意識」をもって見直し、“常に変える、変わる”という気持ちで仕事に臨んでもらいたい、ということです。「問題意識」を持たなければ、仕事は、ただ同じ毎日の繰り返しとなってしまいます。我々が取り組む毎日の仕事の中に、必ず問題はあります。その問題から逃げることなく、向き合ってください。このことが皆さんの成長、ひいては会社全体の成長に繋がっていくのです。


3つ目は、失敗を恐れず「チャレンジ」するということです。

先人の言葉に、

「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」

という言葉があります。

心を決めたら行動することです。行動することによってしか、物事は変わっていきません。

特に新入社員の皆さんは、失敗の経験から学ぶことが、一番の成長の糧になるはずです。何事にも積極的にチャレンジすること、最後にこのことを皆さんに期待します。



<当社の人財育成について>

皆さんに期待する心構えをお伝えしてきましたが、一方、会社としては、皆さんの成長をサポートする仕組みをしっかりと構築しています。そのことについて、少し触れておきたいと思います。


我々が目指す企業像は、

「お客さまからの確かな信頼を獲得し、積極的にチャレンジする企業風土を持ち、社員とともに成長する会社」

であります。

これは“持続的成長が可能な会社”となるために、欠くことのできない条件と言えます。この目指すべき企業像を実現するためには、全社員が不断の努力をし、着実に成長し続けることが必要です。

そのために当社は、「人財育成」を最も重要な経営課題の一つと位置づけ、今日から始まる新入社員研修をはじめ、皆さんが成長できるさまざまな舞台を、数多く用意しています。皆さんが職場に配属されてからも同様で、上司・先輩社員全員で皆さんの成長をサポートする仕組みができています。

ただ、一番大事なことは、皆さん自身の「成長したい」という強い気持ちです。常にそのことを忘れずにいて下さい。


<最後に>

最後に、毎年お伝えしていることを、今年も申し上げます。

私の好きな言葉に「男子三日会わざれば刮目して待つべし」という言葉があります。男子も女子も“志のある人は、三日も会わなければ、当然その間に成長、変化している。三日前と同じと思わず、注意して応対しなければならない”という意味です。

“日々成長し続ける人間でありたい”という、私自身の思いと一致する、とても好きな言葉です。この言葉の通り、次に皆さんにお会いする時には、見違えるように成長している姿を見せてくれることを期待しています。


皆さんの健康と活躍を祈念、期待して歓迎の挨拶といたします。